日本の国家を運営していく上で、官僚は知恵袋
であり、世界でも有数のシンクタンクと言っても
過言ではなく、必要欠くべからざる存在です。
その力をいかに活用できるかこそが、
政治家の手腕なのです。
政治家は官僚のやる気を引き出し、潜在能力
を発揮させなくてはなりません。
もちろん、前例や局益や省益に縛られる習性を
ただし、克服させていくのは当然のことです。
真の政治主導とは、官僚を使いこなしながら、
国民の声を国会に反省させつつ、国益を
最大限、増大させることです。
政治家が政策の方向性を示し、官僚はそれに
基づいて情報や具体的な処理案を提供
して協力する。
政治家と官僚、すなわち政と官は本来
そういう関係にあるべきです。
おそろしく保守的で融通の利かない官僚ですが、
優秀で勉強家であり、海外の状況も含めて組織
に蓄積させた膨大な情報に精通しています。
官僚と十分な意思疎通をはかり、やる気を出して、
組織の力を最大化して、国民の声を実現していく
ことが政治家に求められます。
責任はすべて取るという強い意志。
官僚は本能的に政治家を注意深く観察し、
信頼できるかどうか観ています。
政治家が自ら指示したことについて責任回避
するようでは、官僚はやる気を失い、機能しな
くなります。(一般の組織も同じことが言える)
責任は政治家がすべて負うという姿勢を
強く示すことが重要なのです。
それによって官僚からの信頼を得て、仕事
を前に進めることができるのです。
政務官でも仕事ができる。
大臣政務官とは、平成11年に設けられた官職で、
従来の政務次官を廃し、政治主導の政策決定が
できるよう、権限が与えられたものです。
かつては、たかが政務官、省庁の盲腸、などと
軽視され曖昧な官職でしたが、私は大臣政務官
というポストもやる気次第で仕事ができると
考えています。
災害時において、長たる者はむやみに細かい指示を
与えるのではなく、日頃から訓練をしている現場に
すべてを任せ、後方支援に徹するべきです。
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今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。 感謝!