著者は28歳の時にそれまで働いていた会社を
辞め、ハーバード経営大学院に留学。卒業時
に、日本人で4人目となる、上位5%に入る
成績最優秀称号(ベイカー・スカラー)を受ける。
その一方で「キャリアを通して何を実現でき
れば、成功したといえるのか?」「幸せとは?」
といったことを議論していた。そして著者
は「楽しい仕事とつまらない仕事がある
わけではない。すべての仕事は自分
次第で楽しくもなるし、つまら
なくもなる」と悟る。
ベテランの力を上手に借りて仕事をせよ。
私が若い人たちによく言っているのが、
「自分の取締役会を持て」ということ。
自分を会社に見立てて、自分のいい
ところ悪いところを包み隠さず
言ってくれる先輩や同僚、友
人に助言者になってもらうということ。
論理的に話すために、まず紙に書き出す作業
から。自分の考えていることを、まず紙に
書き出す。断片的な考えでも、紙の上に
並べてみると、整理しやすくなる。
自分のいいたいことは何か、
そのメッセージを浮かび上がらせる。
ノルマは達成できなくても気にしない。
まずは取引先にコツコツ種をまいておく。
困ったときは「神頼み」してもいい。
続けていれば「拾う神」あり。
「失意泰然、得意泰然」この言葉には次の
ような意味が込められている。「うまく
いっていない時こそ、どっしりと大き
く構えよ」「うまくいっている時
こそ、謙虚になれ」
地味な仕事にチャンスあり。
阪急電鉄創業者、小林一三もこう言っている。
「下足番を命じられたら、日本一の下足番に
なってみろ。そうしたら、誰も君を下足
番にしておかぬ」
あらゆるビジネスの本質は、現場の泥臭い
ところにある。単純な作業もできない人に
難しい仕事ができるわけない。ミクロ
の実態が分からない人にマクロは
語れない。だからこそ、単純
作業は最高の英才教育。
自分で手を動かしてデータを触れていると、
それまで整理された資料を眺めているだけ
ではわからなかった会社の、生の姿を
感じ取れるようになる。「神は細部
に宿る」身体を動かすことでデー
タが血肉となり、初めて見えてくる。
決断をするときのために、メンタルを最高の
状態に整えておく。
気分が乗らないときのために、力を発揮
できるパターンを用意しておく。
経営者の目線で僕がいいなと感じる採用は、
「運のよさそうな人」運がいい人の周りに
は、運も人も集まってくる。
家族や恋人よりも、大事な仕事はない。
睡眠だけは、しっかりとれ。
寝ることも仕事のうち。
現代に生きる私たちも、外部とのつながりが
あるために忙しい毎日を過ごしている。それ
をどこかで遮断して、静寂の中で自分の
内面と対話をする時間をつくる。
人生は大陸を横断する旅のようなもの。
早く着くことが目的じゃない。
目的地に早く着くことが人生の目的では
ない。目的地までの旅を楽しむことこそ
が人生の目的なのではないか。
「永遠に生きるように夢を見て、
明日死んでもいいように生きる」
岩瀬 大輔 (著)『入社10年目の羅針盤』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!