頭の回転を速くしたい。
脳を活性化させたい。
そんな方にお勧めなのが「速音読」です。
───────「今日の注目の人」───
☆ 脳が活性化する簡単な方法 ☆
齋藤 孝(明治大学文学部教授)
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「速音読」とは、私が体験の中から見出した
音読法で、頭の回転を速くしたり、認知症
防止や心身を健康にしたいと願う方
には特にお勧めです。
16年前に『声に出して読みたい日本語』を
発刊して以来、私は、音読の素晴らしさを
一人でも多くの方にご理解いただきたい
と考え、普及に尽力してきました。
その中で多くの方々からいただくのが、「速め
に読むほうが気持ちがいい」という感想で、
これは長年音読の実践を続けてきた
私自身の実感でもあります。
講演会などでも、参加者の皆さんと一緒に
名文を速い速度でテンポよく読むと、
会場はたちまち熱気に包まれ、
やり終えた後はどなたも異口同音に、
「気持ちよかった」
「スッキリした」
「元気になった」と清々しい
笑顔でおっしゃいます。
速い速度でテンポよく音読すると、
一息で読む文章の量がより多くなり、
自ずと息が長く、強くなります。
イライラしたり、怒りがこみ上げている時は、
過呼吸気味になって交感神経が優位になり、
心身が興奮状態になっています。
その時に、息をフーッと長く緩く吐く丹田
呼吸法を繰り返すと、副交感神経が優位に
なって心が落ち着き、冷静になって
我を取り戻せます。
速音読は、こうした心身によい効果を
もたらす優れた呼吸法を、意識しな
くても実践できるのです。
※「速音読」の具体的な取り組み方は
本誌でご確認ください。
『致知』2017年4月号
連載「大自然と体心」P130
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!