2023/01/20 (金) 7:32
「仕事をしすぎてはいけない」という風潮が
社会で浸透してきた感があります。
日本サッカー界を長年リードしてきた
岡田武史氏と、侍ジャパントップチーム監督
の栗山英樹氏は働き方について
どのように捉えられているのでしょうか。
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(栗山)
いまの世の中って、仕事しすぎちゃいけない、
「寝ないで仕事をしろ」とは
言いにくい時代になりました。
でも僕は仕事でしか学べないことがある
と思っていて、
寝ないで仕事に没頭するある一時期って
大切だと思うんです。
没頭し、やり切らないと
見えてこない世界があるんです。
稲盛さんもご著書の中で
「仕事でしか人間形成はできない」
と断言されています。
(岡田)
僕も全く同じことを考えていて、
人間が成長する時って困難や理不尽な
出来事を乗り越えた時なんですよ。
ところがいまはそれを一切与えちゃ
いけないという風潮になっている。
これでは人も組織も成長できないと
すごく危機感を抱いています。
骨は重力があるおかげで
反発して頑丈になっていて、無重力の
状態に長くいた宇宙飛行士は帰還後に
骨の強度が著しく落ちているそうです。
いまの世の中、その重力の役割が
どんどん希薄になってきているような
気がしてなりません。
それで僕は野外体験教育というのを始め
たんです。大自然が与える理不尽さは
パワハラにはならないので(笑)、
二十泊二十一日、海遍路、山遍路それぞれを
辿って無人島に行ってくるという
とんでもない企画です。
中学三年生から大学一年生までの
七名が行ったんですけど、
参加した人は皆、
人が変わったと感じるほど成長しました。
テントや軒下に泊まり、
食料も自分たちで調達しなければならない。
そんな無茶苦茶な環境に突如飛び込んだことで、
不登校になっていた子は、
「学校に行く、行かないは
実は大した問題ではなかった。
生き続けることが
一番大事だったと分かりました」
と言って、
学校に行けるようになったと聞きました。
(栗山)
すごく貴重な機会ですね。
(岡田)
会社として理不尽な要求は
押しつけられないから、
企業研修としてこのプログラムを
受講される会社もあります。
やっぱり極限状態に追い込まれて、
遺伝子にスイッチが入ると人間変わりますよ。
★この対談の全文は致知電子版で
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!