成功し続ける経営と失敗する経営の差はどこ
にあるのか? 経営において変えるべきもの、
変えてはならないものとは何か? 混迷を
深める現代でも色褪せない経営の極意
がここにある。たとえ時流に乗って
成功する経営でも、押さえておか
なければならない原理・原則がある!
成功も失敗も日常の一見些細なと思われる
ことが積み重ねられた叙事詩である。
時間のけじめ、お金のけじめ、人間関係
のけじめ。この三つのけじめは、決
して忘れてはならない。
経営者は人を引っ張っていか
なければならない。
それも要領や知識や口先だけではいけない。
風格、品格で人を感動させて引っ
張っていかなければならない。
そのためには、経営者自身「死ぬほどの
努力」の中から美しく輝く風格、品格
を生み出し、身につける必要があ
るのではないだろうか。
本やマニュアルには書くことのできない、
いわく言い難いことの中にこそ経営成功
の秘訣、すなわちコツが隠されている。
そしてそのコツをつかむためには、
実際に自分で体を動かし汗をかき、
努力や苦しみの中から知恵を
働かせなければならない。
それを続けるとき、氷だった理論や
マニュアルがほぐれて、現実の世
界で使えるようになる。
雑談の中からいろいろ指導していくと
いう自然な形が、部下を育てると
きに一番効果的である。
部下育成の本は数多くでているが、
あまり触れられていないことと
して、雑談の大切さがある。
じつは私は雑談の中からいろいろ指導して
いくという自然な形が、部下を育てると
きに一番効果的であると考えている。
いま振り返ってみると、松下幸之助が私に
どのようにして自分の考え方を伝えたか
というと、結局は雑談だった。
テレビを見ながら「今の政治について
こう思っている」と感想を口にする。
「仕事をするのには、熱意が一番大切や
なぁ」と何気なく語りかけてくる。
一緒に食事をしているとき、「やっぱり人生と
はこんなふうに考えたらいいな」と言い出す。
不思議なもので、雑談の中で言われた
ことは意外と覚えているものだ。
こちらも気持ちがリラックスしている
から、そんな時にフッと言われた言葉
は、ストンと心の中に入ってくる。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!