こんにちは、
岡田です。
前回は「硬い筋肉ができるワケ」でした。
筋肉が慢性的に硬くなる理由は、
緊張で筋肉のポンプが十分に使われずに、
乳酸やカルシウムが溜まることでした。
特に筋肉が分厚い骨盤周りの筋肉は、
日常動作ではフルに動かさないので、
一度硬くなると軟らかくなりにくい。
マッサージや指圧では解消しないし、
鍼灸でも一時的な効果に終わる、
というところまで説明しました。
今回は、抜本的に解消する方法です。
(硬い筋肉を軟らかくする方法)
抜本的に軟らかくする技術は、
わが国ですでに開発されています。
筋肉整復術はこの優れた方法を使って行います。
これは筋肉の伸縮運動を利用して指先で整復するので、
一度の伸縮で指先の面積分しか軟らかくできず、
広範囲の筋肉を軟らかくすることには不向きです。
ですから、
首や肩の細い筋肉には即効性がありますが、
骨盤周りの太い筋肉には即効性がないわけです。
長所は筋肉を芯から軟らかくできることですが、
腰の筋肉は深いところでは10センチ以上の厚みがあり、
これを全部軟らかくするには数時間以上かかります。
そこで実験を重ねた結果、
この工程を短縮する方法を発見しました。
骨盤周りの筋肉を例にとると、
1.仙腸関節と股関節の潤滑整復術を行う
↓
2.筋肉の潤滑整復術または鍼を行う
↓
3.筋トレやストレッチを行う
この順番で行うと軟らかくなるまでの時間を短縮できます。
なぜできるのか説明しましょう。
1.仙腸関節と股関節の潤滑整復術を行う
骨盤周りの関節の潤滑を正常に戻せば、
骨盤のゆがみによる筋肉の緊張を排除できます。
これによって、
骨格のゆがみによる筋肉の緊張は消え去り、
筋肉の硬化のみが鮮明に現れます。
2.筋肉の潤滑整復術または鍼を行う
その範囲や容積が小さければ、
筋肉の潤滑整復術だけでも対処可能です。
たとえば、
骨盤の上の丸い部分、腸骨陵のきわが硬化している場合は、
10~20分ぐらいで芯から軟らかくなります。
一方、広い範囲で深いところから筋が硬化している場合は、
筋肉の整復術では何時間もかかるので鍼の出番です。
筋の硬化部分まで届く鍼を筋肉の芯まで打つと、
直ちに筋肉は軟らかくなります。
3.筋トレやストレッチを行う
上の方法で軟らかくなった筋肉を、
再び硬くさせないためには、
対象の筋肉を伸縮させてやる必要があります。
このためにやるべきことは、
筋トレやストレッチで筋肉を伸ばしてやることです。
縮む伸ばすを繰り返すと、
さらに効率よく蓄積している老廃物を排出できます。
いきなり3の方法をやればいいんじゃないの、
と思う方もいるかもしれませんが、
対象の筋肉を痛めるリスクがあるので、
こういう工程を踏む必要があるのです。
こういう手順を踏むことで、
安全かつ効率的な方法で、
硬化した筋肉を軟らかくすることができます。
一見面倒に感じるでしょうが、
その効果は絶大だといえるでしょう。
なぜなら、
今までは筋肉が硬化したまま放置されていたので、
年とともにどんどん体が硬くなったり、
慢性の痛み&しびれとつきあうなど、
「年だから仕方ない」と思われていました。
しかし、現実は手順がわからなかっただけで、
高齢でも改善するのでイイシラセといえるでしょう。
今回の内容は、
歩行整体メソッドの第一の矢、第二の矢の補足部分でもあります。
詳しいことは拙著↓を参考にしてください。
『10年後の常識!健康のツボ』
第549号 2017年11月6日
発行者 健康水先案内人/岡田宰治
公式サイト http://ameblo.jp/baffaro7
人類健康化の水先案内人/岡田さいじさんの
ブログより転載許可を得て掲載
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!