大型ロケット・ファルコンヘビーの打ち
上げを成功させたイーロン・マスクの
スペースXをはじめ、IT企業のBIG
5も、公式、非公式とそれぞれ
だが、宇宙ビジネスに巨額
の投資をしている。
なぜ、時代を切り拓いたITプレーヤー
たちは、次々と宇宙ビジネスに参入
するのか?彼らは宇宙に何を見出
しているのか?本書は今、宇宙
で起きている地殻変動と、
これから宇宙を舞台に
起きることを、世界
で活躍する宇宙
ビジネスコンサルタントが解説する1冊。
注目されているのが、宇宙からしか
取れない「地球のビッグデータ」。
例えば、宇宙から地球を観測するモニタ
リングデータは、気象変化だけでなく、
地球上のさまざまな動きを正確に
キャッチすることができる。
それは、IoTやAIの進化と結びつき、通信
はもちろん、製造、流通、サービス、医療、
農業、漁業、金融、教育などに産業革命
を引き起こす可能性を秘めているのだ。
宇宙ビジネスは、第4次産業革命
の駆動力とも言われている。
一方で、圧倒的なコストダウンにより、
宇宙旅行の実現はもはや時間の問題だ。
最初に宇宙旅行を実現するのは、果た
して誰か?イーロン・マスクは、当初
から「火星移住」を目標に掲げて
おり、ジェフ・ベゾスも、宇宙
に「100万人経済圏」をつく
り出す構想を打ち出している。
なぜITの巨人は、宇宙に
巨額投資するのか。
「地球のビッグデータ」を狙う
ゴールドラッシュ到来。
アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾス
もロケットを開発する会社ブルー
オリジンを設立している。
ブルーオリジンには、アマゾンから
年間1000億円の投資を行う、と
ベゾスは発表している。
これは日本の宇宙開発
予算の、3分の1。
アマゾンだけでなく、グーグル、フェイ
スブック、マイクロソフト、アップルを
加えたIT企業のBIG5といわれる
巨大企業やシリコンバレーの企業、
ベンチャーも宇宙ビジネスに
熱い視線を送っている。
「ペイパル・マフィア」のピーター・
ティールやテスラへの投資家で有名
なジャーベットソン、ビル・ゲイ
ツ、孫正義さんも宇宙ビジネス
に巨額の投資をしている。
IT関連の技術や資金が流れている
のは、宇宙をインターネットの
延長として見ているからだ。
宇宙にネットワークを張り巡らせること
で、「地球のビッグデータ」が手に入る。
これが、さまざまなビジネスを
生み出す、と期待されている。
私は大学卒業後、大手建設会社の
清水建設に入社した。
わたしが配属されたのは、新設
の「宇宙開発室」であった。
少し前まで普通の女子大生だった私は、
慌てて書店に走って宇宙の本を買い
漁り、勉強したのを覚えている。
宇宙ビジネスは今、世界規模
で急激に拡大している。
その勢いは一攫千金を狙い、金の採掘
のために多くの人が殺到した19世紀
アメリカの「ゴールドラッシュ」
にたとえられている。
大貫美鈴『宇宙ビジネスの衝撃』
の詳細,amazon購入はこちら↓
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝