「 2023年08月09日 」一覧
そのまま詩のように心に迫ってくるものがある 第 2,792 号
作家の高見順が食道がんを患い入院していた折、 病室の窓から一人の少年が嵐の中で新聞配達 をしている姿を見て作ったという詩がある。 《なにかをおれも配達しているつもりで 今日まで生きてきたのだが 人びとの心になにかを配達するのが おれの仕事なのだが この少年のようにひたむきに おれはなにを配達しているだろうか》 この詩を初めて読んだ時の感動をいまも 忘れな...
作家の高見順が食道がんを患い入院していた折、 病室の窓から一人の少年が嵐の中で新聞配達 をしている姿を見て作ったという詩がある。 《なにかをおれも配達しているつもりで 今日まで生きてきたのだが 人びとの心になにかを配達するのが おれの仕事なのだが この少年のようにひたむきに おれはなにを配達しているだろうか》 この詩を初めて読んだ時の感動をいまも 忘れな...