60代.70代が仕事をし家庭を維持する家住期 第 2,224 号

生涯を振り返り、
何とも忘れ難い人々との交流、
生前の言葉を綴る
「忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉」
を本誌に連載中の五木寛之先生。

コロナ禍が収まらない中、
代表作『大河の一滴』が
再び大きな注目を集めるなど、
いまなお第一線を走り続けています。

作家として、人間の生と死を
深く見つめ続けてきた五木先生に、
仏の教えを交えながら、
現代を生きるヒントを示していただきました。

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〈五木〉
最近、幸福論ブームが続いていますね。
アラン、ヘッセ、ヒルティといった
古典的な幸福論ばかりでなく、
新しい幸福論も続々と出てきていて、
書店では幸福論のフェアが盛んに組まれています。

――なぜいま幸福論が
ブームになっているのでしょうか?

100歳以上が5万人という時代に入って、
日本国民の中でいま一番多いのが
61歳なんだそうです。
これに62歳、63歳、60歳が続いていて、
この人たちがいまの日本の人口の
大きな部分を占めている。
つまり日本はいま、
完全に大人の時代に入っているんです。
昔はシルバーと呼ばれていた世代が
日本の活力を担う新しい時代に
入っているんですよ。

ですから高齢者が頑張らないと
日本の将来はないわけで、
そういう人たちの支えになる
幸福論というのがクローズアップ
されてきているのではないかと思います。

――まさに大人の幸福論が
求められているわけですね。

〈五木〉
まず、大人という言葉の意味が
変わってきていることを
理解しなければなりません。
いまは50代までは青年。
60代からやっと大人だと
考えたほうがいいと思いますね。
古代インドでは人生を
「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」
の4つに分けて捉えていました。

これを現代に当てはめると、
人生の最後に家を捨て放浪の旅に出る
遊行期はもう100歳以上でしょう。
50代までは勉強をする学生期。
60代、70代が仕事をし
家庭を維持する家住期。
そして80代、90代が林の中に籠もり
自己を見つめて暮らす林住期です。

――昔の年齢とは随分違ってきている
わけですね。


〈五木〉
昔は70、80ともなると
俳句やお寺巡りをして
悠々自適で暮らすのが定番でした。
しかしこれからは
そういう趣味の世界だけではなく、
世のため人のために働かなければいけない。

企業で定年を延ばそうという動きもありますが、
いまの65歳なんてまだ青年ですよ。
体力も知力も充実しているし、
自分は若者だという意識で
おやりになったほうがいいと私は思いますね。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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