「 四季 」一覧
病気を背負った私という人間を見ていてくれる 第 2,833 号
誰しもが出合う人生の悲愁にどう向き合い、 乗り越えていくか――。 さまざまな環境や立場において、 力いっぱい生きる方々の体験談に、 多くのヒントが詰まっています。 『致知』でも、これまでそのような方々の 体験談を数多く紹介してきました。 本日は、2006年2月号に掲載された エッセイスト・大石邦子さんのお話を ご紹介します。 ………………………………… 「生か...
人生の悲愁を越え力いっぱい生きようとした生身の人間 第 2,822 号
『心を軽やかにする小林一茶名句百選』 齋藤孝・著 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「雀の子 そこのけそこのけ 御馬が通る」 「やれ打(うつ)な 蠅が手をすり 足をする」 など、総勢2万句にも上る ユーモラスな句を残した 俳諧の巨匠・小林一茶。 しかし、その苛烈を極めた生涯は、 一般にはあまり知られていません。 3歳で母と死別、継母...
自然を愛し尊ぶ心は世界の人々に共通している 第 2,746 号
古来、日本人は季節の移ろいを敏感に感じ取り、 それを生活文化として昇華させてきました。 『致知』4月号の「巻頭の言葉」では、 日本神話ゆかりの地・ 高千穂神社宮司の後藤俊彦氏が 「悠久なる歴史や日常の暮らしを見直し、 本来あるべき生き方を考える」をテーマに 思いを綴られています。 日本文化に基づいた本来あるべき生き方とは どのようなものでしょうか。 ────────...
人間がどんなふうに生きていくかを少し先取りして形にする = 2-2 = 第 2,543 号
(鈴木) それではお父様お1人が 島根に残られたわけですか。 いまで言うところの逆単身赴任。 (森) 医者として地元への責任がありましたからね。 いまでは小学校4年生まででも田舎で育った ことは、とてもよかったと思っています。 外からの刺激がないから、 割とピュアに育っていきましたね。 水もきれいでしたし、緑もたくさんあって、 何より四季の移り変わりが素晴らしかった...
人間がどんなふうに生きていくかを少し先取りして形にする = 2-1 = 第 2,542 号
世界的なファッションデザイナー・ 森英恵さんが96歳で逝去されました。 森さんは『致知』2005年12月号にて 本誌でお馴染みの文学博士・鈴木秀子さんと 対談されています。 追悼の意味を込めて、この対談の中から 森さんのデザイナーとしての原点となるお話を お届けいたします。 ─────────────────── (鈴木) ところで、人間は着るものによって変わる ...
ああ、あの子の家族はこうなっているんだな = 2-2 = 第 2,534 号
――健さんは初めての一人旅だったそうですね。 〈美谷島〉 あの年頃の子に一人で 旅をさせるのは冒険ですけれど、 上の子たちも同じ頃に一人旅をしていたので 「健ちゃんも行く?」と聞いたら 「行ってみたい」と。 新幹線がいいかなと思いましたが、家から 羽田が近いので飛行機で行くことになって……。 主人と二人で羽田まで送って行って搭乗口で 「バイバーイ」と手を振ってね。 あの時...
生き物など大自然は豊かな人生を生きる上でとても大切です 第 2,532 号
文学博士の鈴木秀子先生が9月号で取り上げら れたのは佐藤春夫の『西班牙(スペイン) 犬の家』という作品です。 この小説には、「夢見心地になることの 好きな人々のための短篇」という副題がつけ られているように、読み進めるうちに別世界 へと誘われる不思議な作品です。この小説 から私たちは何を感じ取ったらよいのか。 鈴木先生のお話の一部を紹介します。 ─────────────...
本当の幸せとは当たり前のことがいかに素晴らしいかに気づくことです 第 2,512 号
文学博士・鈴木秀子先生が小説や詩、 随筆を通して人間の生き方を紐解かれる 『致知』連載「人生を照らす言葉」は 読者の皆様から大きな反響をいただいています。 最新号では、志賀直哉の短篇『朝顔』を通して、 そこから学ぶことのできる人生の真理を 伝えられています。 その内容の一部をご紹介します。 ─────────────────── 小説の舞台は静岡県の熱海です。「私」(...
日常というのはいとも簡単に壊れてしまうものなのである 第 2,503 号
解剖学者にして昆虫蒐集家でもある養老孟司氏。 大ベストセラーになった 『バカの壁』の著者としても有名です。 その養老氏が『致知』8月号(最新号)にて いま若者たちに伝えたいメッセージを 投げ掛けられています。 ★『致知』についてはこちらから ─────────────────── (養老) いまの20代の方々に参考になるような 若い頃の体験談を話してほしい、...
老いた巨大なアズマヒガンの桜の木 第 2,422 号
いまも岐阜県高山市荘川町(旧荘川村) 中野の国道156号沿いにある 御母衣ダム湖岸に佇む「荘川桜」。 その2本の桜の樹齢は、 既に500年を超えているといいます。 しかしこの老樹も、かつてはダム建設のため、 湖底に水没する運命にありました。 そこに立ち上がったのが、 工事を推進する電源開発株式会社の 初代総裁・高碕達之助。 高碕はその巨樹を前に、 「なんとかしてこの桜を救...