「 戦略・策謀・計略 」一覧
このような危機にこそ人の真価が問われる = 2-2 = 第 2,794 号
羽柴秀長は、出世いちじるしい兄の裏方として、 つねに矢銭(軍資金)の調達に走り回っている ため、織田家中のなかには、「あやつは、い つも銭勘定ばかりしている算盤侍じゃ」と 陰口をたたく者もある。しかし、この男 の地味で着実な仕事がなければ、秀吉 の派手な活動が成り立たぬことを、 半兵衛は見抜いていた。 半兵衛の目は澄んでいた。人の命など、遅かれ 早かれ、必ず尽きる。その生...
このような危機にこそ人の真価が問われる = 2-1 = 第 2,793 号
半兵衛と官兵衛――。「生涯の友」となる 二人の運命が、いま交錯する!野望を内に 秘め、おのが才知で天下に名を残そう とする竹中半兵衛。小寺家の行く末 を織田信長に託す決意をし、軍師 としての生き様を模索する小寺(黒田)官兵衛。 毛利攻略を機に秀吉の下へ集い、いつしか「義」 という絆で結ばれていく二人。しかし三木城攻 めの渦中、謀反の荒木村重を説得に赴いた 官兵衛は、有岡城...
個室の落ち着いた雰囲気の店が一番いい 第 2,788 号
アメリカが狙う新通貨「アメロ」とは何か? アメリカが隠してきた本当の債務総額は 5910兆円、カナダおよびメキシコと 一体化する政策を選んだ。 世界を救うのは日本、この事実に我々は どう立ち向かうのか「情報リテラシー」 とはすなわち、なんらの偏見や予断 にとらわれることなく、ありのままの 世界をとらえ、そこに滔々と流れる悠久の 世界史が織りなす、「潮目」を読み解く ...
欧米による経済運営の基本は「バブルとその崩壊」の繰り返しである 第 2,783 号
欧米は「金融メルトダウン」後の経済構造を 画策し、新たな経済の足場固めを着々と図っ ている。中東危機はどうなるのか ? 米中 蜜月時代の真意は ? マネー大洪水の 着地点は ? 私たち日本人は普段、自分たちのことを 「グルーバル社会から一番遠い存在」 と信じ込んでいる。 だが、果たして本当にそうなのであろうか。 私たちの国、日本は、「すでにそこにあっ た」と...
首相を主要な戦略目標に集中させられる仕組み 第 2,778 号
民間人の立場で普天間基地返還問題に関わっ た軍事アナリストの回想。誰が泥沼に陥らせ たか、なぜ辺野古案は使いものにならない か。1996年4月の返還合意から24年間の 手帳、メモ、資料をもとにメモワール (回想録)としてまとめたものである。 軍事アナリストである著者は、自民党の政策 勉強会に招かれたことをきっかけに、外交・ 安全保障・危機管理の分野について、歴 代政府に助...
延々と援助を引き出そうと狙っていた中国 第 2,774 号
国交が正常化した1972年から2022年までの 50年間にわたる日中関係の諸問題を切手と ともに紐解いていきます。 中華世界には、「指桑罵槐」(しそうばかい)、 すなわち、表面上はある人物・組織を批判しな がら、その本当の批判の対象は別の人物・ 組織であるという、独特の政治文化がある。 日中関係は、この指桑罵槐がもっとも明瞭 に観察されるフィールドの一つといっても ...
各国が恐れているのは日本の経済力であり「日本円」なのだ 第 2,768 号
北朝鮮問題は激変した。北朝鮮の核実験と ミサイル発射、さらには「偽米ドル」事件 の対応に明け暮れる中で、北東アジアの 新しい秩序を話し合うはずだった「六ヵ 国協議」は、いつの間にか「米朝協議」 を軸にまわり始めた。ところが日本 は制裁強化を維持したまま、交渉 は手詰まりになっている。劇的 な変化はなぜ生まれたのか。 拉致問題はどうなるのか。朝鮮半島をめぐる 資源争奪戦が...
血縁として圧倒的な団結力を誇る華僑・華人集団 = 2-2 = 第 2,766 号
「奥の院」としての米国の情報機関は、国内に おける「党派的色彩」という演出とはまっ たくの無縁の存在となっている。 さらにもう一つ、米国の「奥の院」として 無視できない、いや、そもそも「奥の院」 の総本山として無視できない存在が ある。それはいわゆる「パワー・ エリート」という閉鎖的な 集団の存在である。 アメリカの経営者やセレブにはなくて、 パワー・エリートが持っ...
血縁として圧倒的な団結力を誇る華僑・華人集団 = 2-1 = 第 2,765 号
自衛隊のイラク派遣、北朝鮮問題への対応、 道路公団や郵政民営化に代表される「改革」 の進展、皇室典範や憲法をめぐる改正論 議、不良債権処理と景気回復の名の下 に進められた日本型雇用の崩壊― 日本が場当たり的な対応を重ねるあいだに、 かつて「超合金」と言われた日本システム は根こそぎ変えられつつある。日本の 「国富」に狙いを定めたアメリカの 国家戦略は、対日「年次改革要望書...
情報機関なくして国家は生き残れない 第 2,764 号
深い霧に覆われた情報組織、これが公安調査庁 だ。一般の目が届かない深層で情報活動を繰り 広げ、決して表舞台に出ようとしない組織。 逮捕権を持たないため、人の心の襞に分け入る ヒューミント(対人諜報)に存在意義を見出して いる。公安警察や外務省と情報コミュニティ ーの主導権を競う公安調査庁。インテリ ジェンスの巨匠ふたりは、その素顔に 切り込み、過去の重大事件の裏側を 初め...