アメリカの財務長官だったロバート・ルー
ビンもウォールストリート出身だが、生
き馬の目を抜く証券界にあって、「す
べてを失っても、好きなパリのセー
ヌ川の川岸で哲学書を読む人生
を送れば良い」と泰然としていた。
小さな儲けにとどめよ。
それを繰り返せ。権力は移りゆくもの。
財産を見せびらかすと身を滅ぼす。
人目には普通の雀と映るのが安全。
安全に、目立たず少しずつ。
偽装商法は幸せを遠ざける。
正直な生き方にお金は宿る。
「ウィズダム」(懸命で賢明な生き方)
こそお金を引き寄せる。
ウィズダムにはお金を払う。
対価・犠牲なしで賢明さは身に付かない。
熟慮と慎重というウィズダム。
人のためにお金を使えば、
長く幸せになれる。
ユダヤでは、貧しく質素な食事で十分
豊かに過ごせると考える。
簡単に言えば、「美味いものを食べて
ばかりいると、バカになる」
食事がまず粗食でなければ豊かな
思考ははぐくまれない。
勉強や議論が大事だ。
グルメ情報を追いかけ、美味いもの三昧
をし、休日は勉強などせずゴルフに行く
だけ、という生活をしていたら、
自動的に思考は停止する。
お金儲け、ビジネスはあくまで自助努力。
ユダヤでは、ことお金やビジネス、学問、
学業に関しては、神が助けない。
どうしたらお金が儲かるか、商売がうまくいくか、
学業が成就するかといったアドバイスなど、
聖書のどこにも書いていない。
ユダヤの人々は、聖書を読んで神の教えを
守りながら、一人一人が自助努力
をしていくしかない。
大学やビジネススクール、ロースクール、
メディカルスクールで、彼らは懸命に
勉強し、知識やスキルを身につける。
その努力は生半可なものではない。
だから上の学校にいけば行くほど
ユダヤ人の比率は高くなる。
ハーバードなどの3分の1は
ユダヤ人で占められている。
フェイスブックのザッカーバーグ、グーグルの
ラリー・ページなどはユダヤ人だが、偶然
金持ちになったのではない。
親の教育と懸命な自助努力の結果である。
リスクを小さく、想定外のトラブル
を乗り越えられるか。
この生きるための「基本精神」こそが時代を
正確に読み解く能力を鍛え、ビジネスの
成功をたぐり寄せてきた。
成功哲学の基本書がタルムードだ。
タルムードで頭が鍛えられると誰にも負け
ない叡智が身に付くのである。
ハバードビジネススクールの教授全員が
1000年かかっても、タルムードの叡智
を凌駕する授業内容は教えられない。
しつこい交渉と少しの成果の積み重ね。
相手が誰であってもあきらめない。
口こそ最大の武器である。
石角完爾
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。 感謝!