特撮音楽と呼ばれ、数々のアニメ作品も
手掛けてこられた作曲家・渡辺宙明さん。
そんな渡辺さんの人生最大の転機と
なった出来事をご紹介します!
────────[今日の注目の人]───
◆ 運命の分かれ道 ◆
渡辺 宙明(作曲家)
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──映画音楽家としてそれだけ活躍されて
いた渡辺さんが、アニメ特撮を手掛ける
ようになったのはおいくつの頃ですか。
47歳です。だいぶ遅いでしょう。
もうその頃は映画の仕事を100本
くらいやっていました。
──どういうきっかけでアニメ特撮
の仕事に?
それが当時は東映とも仕事をしていて、
新しい仕事のお願いに行ったら、しば
らくして「決まったよ、今回はSF
だ」と言うんですよ。
僕はてっきり大人のSFかと思ったら、「人造
人間キカイダー」だと言うので、何だ
これは子供のものかと。
──すぐに受けられたのですか。
その時は「何だ子供のものですか」って
口に出して言っちゃったんですよ。
そうしたら、担当者が「何を言ってるん
ですか、子供向けのほうがいいんですよ」
なんて言うものだから、半信半疑では
ありましたけど一所懸命やったんです。
そうしたら、確かにその担当者の
言うとおりだった。
何が違ったかというと、
反響が全然違うんです。
それまで映画の仕事を多くやって
きましたけど、ファンレターを
もらったのは一回だけ。
ところがアニメ特撮を始めたらファン
レターはわんさかくるわ、先生の
ところに遊びに行きたいと電話
はかかってくるわで、最初は
びっくりしましたよ。
でも、そのおかげで僕も仕事に
張り合いがでました。
ですからそこからが自分にとって、第二
の音楽人生の始まりでしたね。
──もしその時に子供向けの仕事だからと
断っていたら……。
※一つの転機を迎え、作曲家として新たな
道を歩み始める渡辺さんが、語る
人生で大切なこととは?
この続きは本誌でどうぞ!
『致知』2016年5月号
連載「生涯現役」P100
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。 感謝!