複数の作品を常に上映しているシネマ
コンプレックスは、いまや私たちの
生活に身近な存在です。
実はこのシネマコンプレックスを陰で
支えるのが、牛尾治朗さんが会長
を務めるウシオ電機。
驚くべき日本の技術について紹介
された対談記事を紹介します。
────────[今日の注目の人]───
◆ 絶えず視座を高めて道を開いてきた ◆
牛尾 治朗(ウシオ電機会長)
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【牛尾】
最初は自分一人の視点で戦略を練って
いたのを、自分の周りのブレーンの幅
をグローバルに広げていって、重要
な局面に差し掛かる度に相談でき
る状況をつくっていったんです。
もちろんすべてが上手くいったわけでは
ありませんが、そうしてより的確な見通
しを基に戦略を立ててきたことで当社
の今日があるんです。
一つ上手くいった例をご紹介すると、当社
はクセノンランプという太陽光線に近い映
写機用の光源をつくることに成功して、
その後、米国の映写機メーカーを買
収したことで映画を上映するシス
テムをトータルに扱うメーカー
となりました。
光源メーカーである日本の当社と映写機
メーカーである米国の関係会社が、まさ
にグローバルを分母にしてシナジー
(相乗効果)を創出し、フィル
ムを必要としないデジタル
シネマプロジェクターを
開発したのです。
現在展開されているシネマコンプレックス
では、ほとんどがこのデジタルシネマプロ
ジェクターを導入していて、私どもが
かなりシェアを持っているわけですよ。
このシネマコンプレックスというのは、
映画のスクリーンがいくつもあって、
複数の作品を常に上映していましてね。
そこではモノクロのフランス映画から、
立体の3D映画や、画像に合わせて座
席が動く4D映画まで、好きなもの
を選んで観られますし、綺麗なロ
ビーやスイートルームも完備し
てあって、事前に予約すれば
必ず座って観られるように
してあるんです。
【小林】
それはすごいですね。
【牛尾】
もう昔の映画館とは全然様相が
変わっているわけですが……
※対談はこの後、日本人と米国人のマネー
ジメント力、発想力の違いなど幅広
く展開していきます。
世界的に活躍を続ける日本の大企業
経営者ならではの話の内容は、ぜひ
誌面でお読みください。
『致知』2016年5月号
特集「視座を高める」P10
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。 感謝!